対策本部後の臨時記者会見で感染の再拡大防止を呼び掛ける福田知事=19日夕、県庁

 県は19日、新型コロナウイルス感染症対策本部会議を開き、新規感染者数が増加傾向にあることから、県独自の警戒度を1段階引き上げ、5段階で3番目の「厳重警戒」とすることを決めた。新たに20日から4月11日まで、東京、神奈川、埼玉、千葉の1都3県への不要不急の移動を避けるよう県民に要請する。福田富一(ふくだとみかず)知事は対策本部会議後の臨時記者会見で、感染が急拡大した昨年末ごろと、3月以降の感染動向が似ていると指摘し、「感染の再拡大を食い止める必要がある」と呼び掛けた。

 県内は3月以降、新規感染者数が再び増加傾向にあり、感染経路が分からない事例や家庭内での感染が目立ち始めている。さらに高齢者施設でのクラスター(感染者集団)も発生しているため、県は「年末年始の状況に近付いている可能性がある」と分析している。

 これまでの警戒度は県版ステージ2(感染注意)で、感染拡大地域への不要不急の移動を慎重に検討するよう求めていたが、20日からのステージ2・5(厳重警戒)では移動の回避を要請した。福田知事は「要請をより強化する。出掛けないでほしい」と強調した。

 また3月1~15日に確認した新規感染者の約半数が外国籍で、外国人コミュニティーのクラスターが発生していることも明らかにした。県は外国人のキーパーソンを通じて新たな知事メッセージを発信するほか、感染予防パンフレットを各世帯に個別郵送する。

 一方、無症状者を対象に国と共同で実施しているモニタリング検査は、2月22日~3月14日に計1490件を検査し、全て陰性だったことを報告した。これまで宇都宮市内で実施していた市街地での検査は今後、小山市内も対象に加えるという。