選手たちに贈った「絆」の文字鶴と村上さん

 【矢板】矢板高野球部マネジャーの3年村上鈴音(むらかみすずね)さん(17)は、3192羽の折り鶴で「絆」の文字鶴を作り、今夏の高校野球栃木大会開幕を前に24日に行われた同部の壮行会で選手たちにサプライズで贈った。夏の勝利を願い、1年近くかけてこつこつと準備。熱い思いを受け取った選手たちは、7月9日の初戦に向けて練習に一層励んでいる。

 マネジャーは5人で3年生は村上さんのみ。マネジャーはこの時季、選手の保護者らと作った千羽鶴を選手たちに贈るのが恒例だった。しかし村上さんは「何か特別な物を贈りたい」と、2017年8月から一人で文字鶴の制作を始めた。

 作業は部員たちに気付かれないよう、自宅でのみ行った。“矢高カラー”の黒と黄色の折り紙を使い、1日平均20羽を折った。

 表現する文字を何にするのか悩んだという村上さん。「部員が皆、仲がいいことを思い浮かんだ。心を一つに勝利を目指したい」と『絆』に決めた。「『飛翔(ひしょう)』とか、格好いい言葉は矢高には似合わないかなって」と苦笑する。

 両親と一緒に木枠(縦約94センチ、横約91センチ)を作り、張った糸に折り鶴を通して絆の文字は黄色、背景は黒になるように配列した。完成したのは壮行会の1週間前。壮行会では、村上さんの粋な計らいに選手や保護者が感激し、こぞってカメラに収めていたという。