校内に出店したキッチンカーで昼食を購入する生徒たち

 【足利】新型コロナウイルス禍の市内の飲食業者を応援しようと、足利清風高は16日、同校にキッチンカーを招き、生徒、教職員が昼食の丼物やデザートなどを購入した。初めての試みだったが、イベント中止などで思うように営業、集客ができていない出店者側も、感染対策が続く生徒側も、共に笑顔を見せていた。

 同日午前に開かれた1、2年生の球技大会「クラスマッチ」に合わせて企画した。商業科の実習も兼ね、各学級の代表ら約40人の生徒が約1カ月かけて準備。食券の販売、各学級に配るメニューやキッチンカーに貼り出す宣伝用メッセージ「ポップ」作りを進めた。

 キッチンカーはランチやクレープなどを扱う炙(あぶ)りや福朗(山川町)、PKT(雪輪町)、麺や松(伊勢町1丁目)、1年5組(田中町)の4店が出店した。密を避けるため、敷地内に分散して開店。それぞれのキッチンカーの前に、食券を握ったマスク姿の生徒たちが並んだ。

 生徒約400人と教職員の注文は合計約700食分、売り上げは4店合わせて36万8400円。準備に当たった商業科2年水戸部悠希(みとべゆうき)さん(17)は「コロナで景気が落ち込む中、自分たちでできることを考えた。実際に食べて魅力を感じて、後日またお店に食べにいければと思う」と話した。炙りや福朗の福島寛之(ふくしまひろゆき)店長(45)は「コロナで去年からイベントがない中、声を掛けてくれてありがたい。やりたいことをできない日々が続く生徒たちも、いつもとは違う気分を味わえたのではないか」と生徒たちの計らいに感謝した。