復元された日本武尊山車

市上河内民俗資料館で展示されている日本武尊と龍の人形

復元された日本武尊山車 市上河内民俗資料館で展示されている日本武尊と龍の人形

 【宇都宮】市民有志でつくる「宮のにぎわい 山車復活プロジェクト」(塚田典功(つかだのりかつ)会長)が昨年から進めてきた「日本(やまと)武尊(たけるのみこと)山車」の復元作業が2月末までに完了した。経年で失われていた山車の躯体(くたい)に加え、金色に輝く龍がよみがえった。日本武尊と龍の人形2体は市上河内民俗資料館に展示され、対峙(たいじ)する迫力ある姿を今に伝えている。

 日本武尊山車は、大寛2丁目周辺の茂登(もと)町が明治初期に建造した。日本武尊と龍の人形がシンボルで、明治から昭和初期にかけて宇都宮二荒山神社の菊水祭を彩ったが、1934(昭和9)年を最後に巡行が途絶えたとされる。山車の躯体は残っておらず、人形は現在、市が所有している。

 プロジェクトの有志は、2014年から火焔(かえん)太鼓山車や桃太郎山車、旧大黒町花屋台を復元。日本武尊山車は4基目となり、事務局長の田巻秀樹(たまきひでき)さん(72)は「復元した山車以外で残存物が確認されている市内の山車は、日本武尊山車しかない。火焔太鼓の頃から復元させたいという思いがあった」と語る。