足利市長選、無投票の公算大 態勢整える現職

 任期満了に伴う足利市長選は10日、16日の告示まで1週間を切った。これまでに立候補を表明したのは再選を目指す現職の和泉(いずみ)聡(さとし)氏(53)のみで無投票の公算が大きい。自民、公明の両党と連合栃木から推薦を受け、市内のほぼ全域で地区後援会を設立するなど盤石の態勢を整えた和泉氏。激しい選挙戦となった4年前から一転、静かに告示日を迎えようとしている同市長選の背景を探った。

 3月下旬に足利市民会館で開かれた和泉氏の総決起大会。1380人が集まった会場の壇上には自民党の茂木敏充(もてぎとしみつ)政調会長や福田富一(ふくだとみかず)知事、地元県議と市議、足利商工会議所の幹部らがずらりと並んだ。

 前回市長選は現職側と新人側に割れた市議も、22人中19人で支援議員団を結成。政財界から強い後押しを受ける和泉氏は「少しずつ元気が出てきたこのまちのために2期目を目指したい」と訴えた。

 一方、昨年7月の参院選前に市内で開かれた渡辺喜美(わたなべよしみ)参院議員の集会で、前市長の大豆生田実(おおまみうだみのる)氏が司会を務めた。久々に政治関係の場に現れたことで市長選への動きが注目されたが、立候補表明には至っていない。大豆生田氏は「政治活動は続ける」としながらも、具体的な方針は明言は避けた。

 無投票が濃厚な同市長選だが、当選後の和泉氏にとっては、積み残した課題をいかに解消し、新たな計画でどんな成果を残せるか、その手腕が問われる4年間が待っている。