殺処分に当たる県職員。手前には処分した鶏を入れた袋が並ぶ=14日午前、芳賀町の養鶏場(県提供)

 全国で猛威を振るう鳥インフルエンザ。栃木県内でも警戒態勢が続いていたが、初めて養鶏場で感染が確認される事態となった。養鶏業界からは、感染拡大や風評被害を懸念する声が上がり、「防ぎようがない」と本音を漏らす農家もいる。

 今シーズンは昨年11月に香川県で発生して以降、本県を含む18県で約987万羽が殺処分となった。高病原性に限ると、過去最大だった2010~11年(183万羽)の約5倍に当たり、千葉県では採卵鶏の3割以上が殺処分された。

 鳥インフルエンザウイルスは野鳥や野ネズミ、車や人などを介して運ばれるとされる。養鶏場で感染が拡大すれば、鶏卵や鶏肉の供給体制に支障を来しかねず、1羽でも感染が見つかった農場では全羽殺処分という厳しい措置がとられる。農林水産省によると、国内で家禽(かきん)の肉や卵を食べて人が感染した事例はない。