鎮火を発表した記者会見。手前は消火活動で使われた機材=15日午後、足利市役所別館

 栃木県足利市西宮町の両崖山(251メートル)で発生した山林火災について、同市は15日、鎮火したと発表した。2月21日の発生から23日目、消防が火勢を抑え込んだ3月1日の鎮圧宣言から15日目で鎮火となったが、記者会見した和泉(いずみ)聡(さとし)市長は「(現場が)市街地に近いので、念には念を入れたかった」と説明した。

 15日午前、和泉市長と大美賀裕(おおみかゆたか)消防長が県防災ヘリコプターから熱源感知カメラ、目視などで観察したが煙などの異常は確認されず、地上部隊の報告と合わせて判断した。

 鎮圧後は主に市消防本部と消防団とが地上で、残り火を確実に消す残火処理を続けていた。4日に3カ所で白煙を確認し消火したが、これ以降、残火は確認されていなかったという。

 和泉市長は「避難勧告やヘリコプターの音、煙など市民には不便をかけたがご理解、ご協力によりここに至ることができた」と述べた。一方、再発防止策として山林内で火気の取り扱いを規制する条例を整備する考えを示した。発生後、入山規制が続いていたハイキングコースは17日に規制解除する予定という。

 火災は2月21日午後、登山客が見つけ119番した。上空から本県や他都県の防災ヘリと自衛隊ヘリ、地上では県内、群馬県内の消防局・本部職員たちが応援に加わり消火活動を続けた。延焼範囲は約106ヘクタールに広がり、一時は市内305世帯に避難勧告が発令された。