鳥インフルエンザの発生を受け、防護服姿で養鶏場に入る関係者ら=14日午前7時15分、芳賀町

 県は15日、鳥インフルエンザが発生した芳賀町の養鶏場で、飼育されていた採卵鶏8万3千羽の殺処分が完了したと発表した。鶏の埋却や農場内の消毒など一連の防疫措置を19日までに完了させ、ウイルスの封じ込めを図る。周辺農場の感染状況など引き続き警戒を続け、4月10日の終息を目指す。

 国の検査の結果、発生農場の鶏から検出されたウイルスは高病原性の「H5N8亜型」だったことが15日に確定した。

 殺処分は遺伝子検査で高病原性と判明した13日深夜に始まり、昼夜を通して行われた。県は当初、殺処分の対象を7万7千羽としていたが、直前に導入した鶏がいたため、6千羽増えた。

 15日午後3時までに県職員を中心に延べ1300人が動員された。鶏は今後、隣接する農地に埋却する。農場内の卵や飼料の埋却、消毒作業など全ての措置が19日に完了する見込み。

 14日には、原因究明のため農林水産省の疫学調査チームが現地入りした。

 発生農場から半径3~10キロ圏内は、29日まで卵や鶏の区外への持ち出しを制限する搬出制限区域となるが、県と国が協議した結果、区域内の26農場(約49万羽)のうち、安全性を確認した11農場は卵の洗浄などを条件に区域外への卵や鶏の移動が可能になった。2農場は協議中で、残りの13農場は制限期間内に区域外へ出荷する予定がないという。また、半径10キロ圏内では畜産関係車両の消毒ポイントを5カ所設置している。

 国の指針に基づき、防疫措置の完了後、21日間は周辺への感染がないかなど経過を観察する。感染拡大などの異常がなければ4月10日に終息と見なす。

 県内初の養鶏場での鳥インフルエンザ発生を受け、14日には福田富一(ふくだとみかず)知事らが農水省の池田道孝(いけだみちたか)政務官とオンライン会議に臨んだ。終了後、記者団の取材に応じた福田知事は「消費者、流通事業者への情報提供など力強い支援をいただけるとの回答があった。迅速な防疫措置を進め、鳥インフルエンザのまん延を防止する」と述べた。