初めて開かれた「県高病原性鳥インフルエンザ対策本部会議」=13日午後9時5分、県庁

 栃木県は13日、芳賀町の養鶏場の鶏から、高病原性の鳥インフルエンザウイルスが検出されたと発表した。県は同日深夜から、この養鶏場で飼育する計約7万7千羽の殺処分を始めた。鳥インフルエンザは昨年11月から西日本を中心に相次いで発生しており、発生確認は本県で18府県目。本県の養鶏場で発生するのは、2004年に国内で発生して以来初めて。

 県によると、13日午前10時ごろ、養鶏場から県へ35羽の鶏が死んでいるとの通報があった。立ち入り検査を行い、簡易検査でA型鳥インフルエンザ陽性を確認。県央家畜保健衛生所のPCR検査で、高病原性ウイルスを検出した。

 県は13日深夜から防疫措置を開始した。殺処分は昼夜を通して行い、2日程度かかる見通し。隣接地に殺処分した鶏と汚染物品を埋却処分する。

 家畜伝染病予防法に基づき、発生養鶏場から半径3キロ以内で卵や家禽(かきん)などの移動を禁止し、半径3~10キロ以内で区域外への搬出を禁止する。搬出制限区域には26戸の農家があり、約49万羽が対象となる。

 県は13日夜、県庁で第1回県高病原性鳥インフルエンザ対策本部会議を開き、今後の対応を協議した。福田富一(ふくだとみかず)知事は記者会見し「衝撃を受けている。国内で人に感染した事例は報告されていない。県民は国や県が提供する正しい情報に基づき、冷静に対応してほしい」と呼び掛けた。

 県内では今季、高病原性鳥インフルエンザの野鳥が5羽(1羽は未確定)発見されていた。

 今回の発生を受け、県北の40代養鶏業男性は「どこの養鶏業者もきっちり対応しているが、ついに本県まで来たか。消毒など対策を強化しているが、防疫には難しい部分もある。よりいっそう自らができることをしていくしかない」と気を引き締めた。