西那須野中で行われたプロジェクションマッピング

 新型コロナウイルス禍の1年を過ごした卒業生に楽しい思い出を残してもらおうと、11日にあった栃木県那須塩原市内の複数の中学校の卒業式で、保護者や地域住民がプロジェクションマッピングや花火などが企画され、式典に花を添えた。

 西那須野中では、保護者でつくるPTAや生徒活動後援会の役員計13人がプロジェクションマッピングを計画。当日のお披露目まで生徒らに知らせず、文化祭や体育祭などこの1年間の行事に取り組む卒業生の姿などを収録した動画を準備した。

 卒業式の最後に、会場となった体育館の舞台の袖からプロジェクターが登場。体育館の壁に約8分の動画が投影されると、ハンカチで目元を拭う卒業生も見られた。答辞を読んだ溝江志歩(みぞえしほ)さん(15)は「びっくりした。思い出が色鮮やかによみがえって、クラスメートと過ごすのも今日で最後なんだと、こみ上げてくるものがあった」と感激していた。

 塩原小中ではサプライズで花火が打ち上がった。地元で建設会社を経営する君島建二(きみしまけんじ)さん(71)が児童生徒のために「何かできないか」と学校側に打診し、卒業式終了後の花火が実現。例年は午前中に行う卒業式を夕方開催とし、君島さんらが花火を校庭に設置した。

 式の後、卒業生らが屋外に出ると打ち上げ花火が始まり、70発の大輪が夜空を色鮮やかに照らした。子どもたちは思わぬプレゼントに喜んでいた。

 この日は、日新中でも卒業生へのはなむけとして、午後7時ごろ校庭で花火を約60発打ち上げた。鍋掛小と豊浦小の卒業式が行われる19日も、両校で花火を打ち上げる予定。