東日本大震災から11日で10年を迎えた。本県では宇都宮など5市町で最大震度6強を観測し、4人が死亡、133人が負傷した。住家被害は全壊261棟を含む7万6432棟に上った。
東京電力福島第1原発事故の影響で故郷を追われた避難登録者は今も2756人に上る。放射性物質により14品目の食品の出荷制限が続き、指定廃棄物は農家の庭先から動いていない。
県は3月11日を「とちぎ防災の日」と定めている。例年フォーラムを開いてきたが、今年も昨年に続いて新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、消防・防災関係者らへの表彰式のみを県庁昭和館で行った。
式で福田富一(ふくだとみかず)知事は近年の災害の激甚・頻発化から自助と共助の重要性を訴え、「今後も災害の教訓を忘れず、本県の防災・減災対策に全力で取り組むことを約束する」と誓った。
地震発生時刻の午後2時46分には県庁内で黙とうがささげられた。