震災当時の写真を前にこの10年を振り返る黒木さん

 【小山】市コミュニティーFM「おーラジ」は11日、被災地ゆかりの市民パーソナリティーによる東日本大震災10年の特別番組を放送した。震災後、故郷の福島市を離れ小山市内に移住した黒木久美子(くろきくみこ)さん(43)と、仙台市出身の鈴木陽子(すずきようこ)さん(41)が出演した。

 黒木さんは10年前、福島市内で被災した。勤務先を辞め独立する準備を進めていたが、震災後の混乱の中で「すべてゼロ」に。「娘と自分の将来を考えた末」に両親を残して福島を離れることを決意し、小山市を新天地に一から生活をスタートさせた。

 市内で学習塾を始める準備が整い、オープンまで10日ほどとなったとき、父親が他界。「『もう心配しないで』と報告する機会がなくなってしまった」と心情を吐露した。

 黒木さんはリスナーに「いつ何が起きるか分からない。悔いのない人生を生きよう」と呼び掛けた。