1日遅れで届く福島県の地方紙に目を通す志賀さん=10日午前、下野市川中子

 東日本大震災から10年がたち避難者の生活が本県に根付く一方で、避難者同士の交流は難しくなっている。福島県は避難者の帰還や生活再建に取り組む県外の団体を支援しているが、2020年度に補助を受けた県内の団体は13年度の8団体から2団体に減った。

 下野市を拠点とする「ふくしまあじさい会」はその一つ。月に1度の交流会には、今も周辺市町や県外から30人前後が集まる。

 「昨年は10年を前に福島県からの補助がなくなったら、会の今後をどうするかって話も出たんです」。事務局の同市川中子、志賀仁(しがひとし)さん(71)が振り返る。