佐野市役所を訪れる市民に新型コロナウイルス感染者や医療従事者への差別、偏見防止を訴えてほしいと、田沼東中の3年生が8日、市田沼行政センターにシトラスリボン50個を贈った。
同校によると、卒業を控えた3年生120人が「これまでお世話になった地域の人に恩返しがしたい」と1月から製作。互いに協力しながら色とりどりの江戸打ちひもを結び、計240個のシトラスリボンを完成させた。自らも身に着けているという。
この日は、生徒会長の3年兵藤圭悟(ひょうどうけいご)さん(14)ら生徒会役員3人が同センターを訪れ、岡部正英(おかべまさひで)市長に手作りのリボンを手渡した。
「最初は難しかったが、感謝の気持ちを伝えたいという思いで作った」という兵藤さんらに、岡部市長は「明るく元気な佐野市となるよう有効に使わせていただく」と述べた。