生徒の演奏を指揮する佐渡さん

 世界的指揮者佐渡裕(さどゆたか)さん(59)によるバンドクリニックが7日、足利大付属高講堂で開かれた。同校と足利短大付属高の吹奏楽部員36人が参加。佐渡さんの指揮で練習曲を生き生きと奏でた。

 同日、市内で行われた佐渡さんの公演に合わせて、市みどりと文化・スポーツ財団と市教委が企画した。

 午後の公演を控えた佐渡さんは、午前10時半に同校を訪問。生徒らの練習曲ワーグナーの「エルザの大聖堂への行列」に耳を傾けた後、早速指揮を執った。

 マイクを手に演奏を区切りながら、曲のストーリーや込められた思い、情景などを丁寧に説明。「16音符が速すぎる。小さなねじだと思ってしっかり締めて」「フレーズの変わり目の橋渡し役は慌てずに、次の音を迎えて」などとポイントを伝えた。

 生徒からの質問にもざっくばらんに答え、最後は生徒の音を引き出すように通し演奏を指揮した。チューバ担当の足利大付属高2年近沢亮(ちかざわりょう)部長(17)は「イメージがつけやすく、意識して出そうとしていた音がすっと出た。とても貴重な経験でした」と目を輝かせていた。