LRTに期待と疑問 工事認可に反応さまざま

 国が20日に工事施行を認可した、宇都宮市と芳賀町などが進める次世代型路面電車(LRT)事業。県も都市計画事業認可を22日に出す予定で、市などは今後、各種工事に着手する見通しだ。同事業の早期実現を期待する経済団体などからは歓迎する声が上がった一方、反対する市民団体からは市などが目指す4年後の開業を疑問視する見方も出ている。

 宇都宮商工会議所の金子敏(かねこさとし)事務局長(65)は公共交通が整備されて利便性が高まれば、人の動きも活発化すると指摘。「停留場を中心に開発が進むなど経済効果が生まれる」と期待した。

 LRT整備を求めてきた市民団体「雷都レールとちぎ」代表の奥備一彦(おくびかずひこ)さん(76)は「高齢化時代、車に代わる足が無ければ生活できない。活力あるまちづくりのための装置としても、LRTが必要だ」と強調した。

 LRT導入計画の検討に携わった宇都宮共和大の古池弘隆(こいけひろたか)教授は「国内初の全線新設。地元の知名度アップにつながる」と話した。

 一方、事業の白紙撤回を訴える市民団体「宇都宮市のLRT問題連絡会」共同代表の保坂栄次(ほさかえいじ)さん(67)は「地権者の状況をみると、市の買収が予定通りに進み、2022年3月に開業できるとは思えない」と疑問を呈した。