水田の中を歩くヘラサギ(郷間さん撮影)

 国内では珍しいトキ科のヘラサギが宇都宮市下ケ橋(さげはし)町の水田に飛来し、近くに住む農業、郷間守夫(ごうまもりお)さん(74)が2日、撮影に成功した。日本野鳥の会県支部の遠藤孝一(えんどうこういち)副支部長(62)は「西日本での観察記録はあるが、東日本はまれ。栃木県では2007年以来、2例目ではないか」と話す。

 ヘラサギは全長約85センチで体は白く、しゃもじのような長いくちばしを持つ。遠藤副支部長によると、本来はユーラシア大陸などに生息。東日本では迷って飛来する「迷鳥」とされ、県内は渡良瀬遊水地での確認例があるのみという。

 「くちばしを半分開いて水に入れ、体を左右に大きく動かしながら餌を探していた。変な動きをするシラサギがいるな、と思った」と撮影した郷間さん。「写真を拡大したらヘラサギと分かり、興奮した」と振り返る。ヘラサギの姿は3日朝には、もうなかった。

 愛好家の間では、群馬県の多々良沼でも1日に確認され、話題になっていた。下ケ橋町に飛来したヘラサギは冠羽の長さが異なるため、別の個体とみられている。