農業や食の在り方について発信している和気さん

 【宇都宮】さくら市出身のロックミュージシャンで農家の和気優(わきゆうさん(56))=大分県臼杵市=は、2011年の東日本大震災を機に被災農家の支援に取り組み、農業や食の大切さを伝える全国ツアーを続けている。今月13日には市内でライブを開催。「豊かな自然や食、人のつながりなど、当たり前にある生活の大切さを伝えたい」と話している。

 和気さんは旧氏家町押上出身で、農業を営む祖母の元で育った。宇都宮工業高を卒業後はミュージシャンとして国内外で活動。飲食店を経営した経験などから農業に関心を持ち、03年にコメを作り始めた。

 11年の震災発生後は被災した農家を支援するため、都内でオーガニックマルシェを開いたほか、大分県内の耕作放棄地を借りて農業再建を後押しした。

 活動を通して「人が食べるものを作る農業の楽しさを改めて感じた」と和気さん。15年には自身も同県臼杵市に移住して本格的に農業を始めた。翌年からは全国ツアーに乗り出し、演奏と合わせて「農ある暮らし」と題して講演している。

 13日のライブは、震災によって変わった自身の価値観や生活についても紹介する予定で「今の暮らしを見つめ直すきっかけになってほしい」と話す。

 江野町のレコード店「スノーキーレコード」で午後8時開演。新型コロナウイルス対策のため事前予約制で定員25人。3千円(ワンドリンク付き)。(問)同店090・9004・4504。