こも外しに参加する子どもたち

 冬ごもりしていた虫が地上に出てくる頃とされる二十四節気の「啓蟄(けいちつ)」に当たる5日、栃木県大田原市湯津上の国指定史跡「下侍塚古墳」で、松の木97本のこも外しが行われた。

 松は1692年、同古墳で国内で初めての学術的発掘調査が行われた後、墳丘保護のため植樹されたことに由来する。こも巻きとこも外しは、松を害虫から守ることを目的に、地元住民らによる侍塚古墳松守会(平野精一(ひらのせいいち)会長)が毎年実施している。

 この日は同会メンバーら約50人のほか、湯津上小6年生12人も参加。児童たちは数人で協力し、こもに付いた虫に驚きながらも、はさみを使って一つ一つ丁寧に取り外した。

 同古墳は新年度以降、県による再発掘事業が計画されている。参加した6年志賀勇誠(しがゆうま)君(12)は「再発掘されるなんてびっくりしたけど、楽しみ。地元のすごい遺跡を守る活動に参加できてうれしい」と話した。