那須町が昨年末受け入れた除染で生じた土を埋め立てる環境省の実証事業で、同町高久丙の一般社団法人「被曝(ひばく)と健康研究プロジェクト」(田代真人(たしろまさと)代表理事)は14日、同事業に関して町長への提案申し入れ書を町に提出した。町民の不安の払拭(ふっしょく)などのため、除染土を保管する地中をコンクリートで覆うなどの要望3点を挙げた。町環境課は「(事業主体の)環境省に連絡して対応したい」としている。

 実証事業は今春ごろから、伊王野山村広場で始まる。同広場は2014年度に土壌の除染を実施。除染土を袋に入れ、地中で約350立方メートル分を保管している。実証事業では、この除染土を袋から取り出して埋め直す。

 町はホームページで「放射性セシウムは、水により流れ出ないことが、これまでの知見や国などの試験で確認されている」などとしている。しかし、同団体は、専門家の見解を引用、同事業によって放射性セシウムが地下に浸透する可能性を指摘し、回答を求めている。