今季初の輸出に向け、イチゴをパック詰めする従業員たち=2日午後、鹿沼市

 イチゴの輸出に取り組む鹿沼市深津の「フレッシュ園 渡辺」で2日、今季初となるタイへの輸出に向け、出荷作業が行われた。コロナ禍でイチゴを運ぶ旅客機が減便になった影響を受け、例年より約3カ月遅れで輸出にこぎ着けた。

 同園は約85アールで、とちおとめを中心に栽培している。この日は、従業員が手際よくパック詰めし、とちおとめ40パック(計約12キロ)が羽田空港行きのトラックに積み込まれた。

 イチゴは農産物の輸出を手掛ける見目商会(東京都中野区)を通して輸出される。販売店舗はバンコクの高級百貨店。日本産イチゴの人気は高く、日本円で1パック4200円の高値が付くという。

 同園は2016年に米国への輸出に乗り出し、19年にタイへ販路を広げた。例年は11月ごろから定期的に輸出が始まり、多いシーズンでは輸出量が700キロを超えた。

 今季は米国への輸出のめどがまだ立っておらず、輸出量は激減しているが、渡辺優樹(わたなべゆうき)社長は「海外との往来が難しい中、輸出できたことはありがたい。日本の農産物の魅力を伝える力になりたい」と語った。