火災発生から7日目を迎えた両崖山周辺。煙は落ち着いたが、ヘリでの消火活動が続く=27日午後、足利市南町

山林火災現場周辺の地図

火災発生から7日目を迎えた両崖山周辺。煙は落ち着いたが、ヘリでの消火活動が続く=27日午後、足利市南町 山林火災現場周辺の地図

 足利市西宮町で発生した山林火災は27日、山からの煙がほとんど見えず、延焼の確認も数カ所にとどまった。市街地に漂っていた煙臭さや灰の飛散も無く、住民の顔にも笑みがのぞいた。北関東自動車道の通行止めは依然として続き市街地の交通量は増加したが、大規模な渋滞は確認できなかった。

 「久しぶりに洗濯物を外に干せた」

 足利市、関口匡子(せきぐちまさこ)さん(83)は青空にくっきり浮かぶ稜線(りょうせん)を眺めながら笑顔を見せた。

 連日煙が立ちこめ、洗濯物はほとんど部屋干しだった。「煙が見えないだけでほっとする。そろそろ落ち着いてほしい」と願う。

 足利市、井野口美恵子(いのぐちみえこ)さん(70)は、備えで浴槽に水をためているというが、「夜も眠れるようになってきた」と不安はいくぶん和らいだ様子だった。

 通行止めが続く北関東道足利インターチェンジでは、職員が一般道から入る車に通行止めの説明をした。佐野市方面から下りてきた自動料金収受システム(ETC)レーン以外の車両には料金所で地図を配布。職員が「国道50号に出るのがスムーズです。安全運転で」と見送っていた。

 市街地では大規模な渋滞は確認できなかったが、消火ヘリの発着場所付近の道路は混雑していた。

 一方、火災現場付近ではここ数日、消火ヘリや山を見ようと、地元住民以外の路上駐車が相次ぎ、足利署がパトロールを強化。避難者は少ないが住宅窃盗などの被害防止へ、巡回の頻度も増やしている。