延焼現場に駆け付ける足利、小山、佐野の各市消防隊員=26日午前10時30分、足利市本城2丁目

 栃木県足利市西宮町の両崖山(251メートル)で21日に発生した火災は26日も燃え続け、白煙で推定される延焼範囲は午後2時現在、前日から約6ヘクタール広がり約106ヘクタールに拡大した。同市は新たに本城2丁目の98世帯に避難勧告を出し、対象は合計305世帯に広がった。一方、地上部隊は県内外の14消防局・本部から100人超の応援を得て、七つの「防衛線」を中心に消火活動を続けた。和泉(いずみ)聡(さとし)市長は「全体としては火をコントロール下に置けている」として「(27、28日の)土、日が勝負」との見方を示した。

 民家への延焼を食い止める防衛線は月谷、本城、今福、大岩、西宮の5カ所に加え、延焼進路などを踏まえて織姫(おりひめ)公園、陽光台の2カ所にも設けた。各防衛線では最低2部隊が放水を続けた。

 一方、上空からも自衛隊ヘリコプターと宮城、茨城、埼玉、富山各県と東京消防庁、横浜市消防局の防災ヘリ6機が消火活動を継続。上空、地上の活動指揮は足利市消防本部と東京消防庁、宇都宮市消防局の援助隊とが連携し、より効果的な消火活動ができているという。

 今後はヘリで火勢を抑え安全が確認できた場所に地上部隊が入り、伐倒や放水で火種をつぶしていく方針。和泉市長は「(28日の)日曜日に地上部隊が入れれば、よりいい状態に持っていける」と話した。

 宇都宮気象台によると、県内は26日まで11日連続で乾燥注意報が出ていて、週明けまでまとまった雨が降らない見込み。27日はやや強い風が吹くという。

 生活への影響は続いており26日午後7時現在、避難所3カ所に8世帯14人が身を寄せた。両崖山近くの第一中は同日も休校。北関東自動車道の足利インターチェンジ(IC)-太田桐生IC間の通行止めも続いている。