昨季は2018年のJ2復帰以降で最高成績の10位に躍進した栃木SC。1桁順位を目指す上での今季のチーム、運営両面での課題を探る。

Jリーグによる入場制限下ではJ2最多となる1万767人が来場した昨季最終戦=2020年12月20日、カンセキスタジアムとちぎ

 スタンドは黄色一色。コロナ禍では「異例」ともいえる情景だった。

 2020年12月20日。栃木SCの昨季最終戦のホーム磐田戦が開催されたカンセキスタジアムとちぎ(県総合運動公園陸上競技場、カンスタ)に1万767人が来場した。この数字は昨季のJ2公式戦の中で5番目に多く、新型コロナウイルス感染拡大による入場制限が行われた6月末以降では唯一、1万人超えを達成した試合となった。

 席を間引いても多人数を収容できる規模、全席個席による感染症対策の取りやすさ、トイレなど各種設備の利便性-。カンスタでの試合はコロナと共存しながらのクラブ経営を考える上で多くの可能性を示した。

 橋本大輔(はしもとだいすけ)社長は「(カンスタの)運営をこの1年で最適化したい。その上で県グリーンスタジアムとどちらの会場が利益を最大化できるか考える」。今季のカンスタでのホーム戦開催は12試合。当面は2522人に激減した1試合平均入場者数の回復を目指しつつ、コロナ収束後の本格的な集客力アップの方法も探る。