ワクチン接種を受ける国立病院機構宇都宮病院の職員=25日午後2時20分、宇都宮市下岡本町

 宇都宮市下岡本町の国立病院機構(NHO)宇都宮病院で25日、医療従事者らを対象にした新型コロナウイルスワクチンの先行接種が本格的に始まった。26日までの2日間で医師や看護師、薬剤師など計約400人が接種を受ける。

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 同病院によると、先行接種の対象は、本県では同病院のみ。接種は任意で、全職員約450人のうち9割が希望したという。19日には手順の確認などのため、病院長ら6人が先行して接種を受けた。

 午後2時、同病院会議室。問診などを済ませた医療従事者らは四つのレーンに分かれて接種を受けた。上腕への筋肉注射で時間は数秒。この日は約200人が受け、重篤な副反応は確認されなかったという。

 接種後の体調観察のため、椅子に座って待機していた作業療法士の高橋直幹(たかはしなおき)さん(23)は「痛みはほとんど感じず、あっという間に終わった。これで少しは安心できる」と安堵(あんど)した。

 接種の準備を進めてきた同病院管理課の横内史泰(よこうちふみやす)課長(52)は「院内感染の予防はもちろん、全体的なコロナの収束を期待したい」と力を込めた。

 田中孝昭(たなかたかあき)院長(64)は「事前の準備もあり、スムーズに進んだ」と手応えを語り、「一般の方への接種では、注射による過去のアレルギー反応の有無などを的確に把握できるかが重要だ」と指摘した。

 県によると、県内では先行接種に続き、3月中には医療従事者ら約6万7千人を対象にした県の優先接種が始まる見通し。