昨季は2018年のJ2復帰以降で最高成績の10位に躍進した栃木SC。1桁順位を目指す上での今季のチーム、運営両面での課題を探る。

強度の高いトレーニングでGK陣を鍛える水谷コーチ(左)。栃木SCが今季の飛躍を目指す上でGK陣の成長は必要不可欠だ=16日、宇都宮市河内総合運動公園陸上競技場

 西日を背にしたGK川田修平(かわたしゅうへい)が、歯を食いしばりながら右へ左へ振られるボールに何度も食らい付く。

 「遅い」「ナイスセーブだ」。野太い声で叱咤激励(しったげきれい)を繰り返すのは、1月に就任した水谷雄一(みずたにゆういち)コーチだ。ベテランの岡大生(おかひろき)が「過去にあまり経験がない」と語るほど、GK陣には高強度のメニューが連日課されている。

 昨季の総失点数はリーグ3番目に少ない39。守備ラインを高く保ち、ハイプレスをかけ続ける戦術が効果を発揮した形だが、それをかわされた際にはピンチを招く“諸刃の剣”でもある。

 堅守をさらに向上させる上でGKの強化は大きな鍵。今季は在籍6年目の川田に、岡と新人の東(ひがし)ジョンを加えた3人が守護神の座を争う。前任の長野でJ3屈指のレベルを誇るGK陣を育てた水谷コーチは、「競争が大前提だが、控えも含め全員で戦うグループにしたい」と方針を示した。