市歌を元気よく歌う外国人児童生徒ら

 【小山】日本語が分からない児童生徒に言葉や生活習慣を教える市外国人児童生徒適応指導教室「かけはし」が開室して10年を迎えた。これまでに16カ国、283人の子どもたちが学び、就学率向上に重要な役割を果たしている。26日には小山城東小内の同教室で記念式典が行われ、子どもたちが10周年を祝った。

 「かけはし」は2008年、同校の空き教室を利用して東日本で初めて開設された。翌年、敷地内に専用の教室棟が完成。2教室と職員室、資料室、保護者との相談室を設けた。市内の小中学校に入学、転校した外国人の日本語習熟度に応じて最長6カ月間、通級する。

 市内の小中学校に在籍する外国人児童生徒数は5月1日現在380人。このうち日本語指導が必要な児童生徒は50%弱の185人に上る。

 現在、同教室には10カ国の25人が通級する。専任教員1人とポルトガル語やスペイン語などが話せる非常勤指導員6人の計7人で対応している。市教委によると、外国人児童生徒の就学率は、開室した08年は76%だったが、近年は90%を超えているという。

 記念式典には児童生徒をはじめ、大久保寿夫(おおくぼとしお)市長や酒井一行(さかいかずゆき)教育長らが出席。冒頭、市歌を斉唱し、子どもたちも日本語で元気よく歌った。

 卒級生を代表し、10年7月に卒級したタイ出身で関東職業能力開発大学校1年谷口(やぐち)ジャクリーさん(20)が「かけはしのおかげで将来、日本で就職するための日本語を身に付けることができた。この先もかけはしが世界と日本をつなぐ場所であり続けることを願う」とあいさつした。

 3月から同教室に通うフィリピン国籍の小山城東小6年大賀(おが)マイコさん(11)は「日本語はまだ難しいけど、ここに来て良かった。もっと勉強して漢字も多く覚えたい」と話した。