今春、本県小学生の各種スポーツ大会を報じる小スポ面が新設された。これほど手厚く小学生の「汗」を報じる取り組みは、手前みそにはなるが、全国の新聞でも類を見ない。

 試合会場で取材を受ける子どもたちは、こちらが恐縮してしまうくらい緊張気味だったり、「待ってました」とばかりにニコニコしていたり、考え込んで言葉が出なかったり…。人生で初めてであろう取材に応じる表情は、ほほ笑ましいほどストレートで、「彼らのために少しでもいい記事を」と気が引き締まる。

 「ファーストブック」という言葉がある。主に母親が子どもに読み聞かせを行うことで、本を通じて親子の絆を強め、代えがたい信頼関係を醸成させようとする取り組みだ。

 多かれ少なかれ、小スポ面で記事になった子どもたちが、そこで初めて新聞に触れるケースも出てくるだろう。新聞をもっと身近に。本家とは少し意味合いが違うが、「ファーストニュースペーパー」としての使命も肝に銘じておきたい。