手すりを除菌するロボット「Handrail 拭き取れーる」

最高賞を受賞した蓮田教授(左)と帝京大のメンバー

手すりを除菌するロボット「Handrail 拭き取れーる」 最高賞を受賞した蓮田教授(左)と帝京大のメンバー

 日本産業技術教育学会の「発明・工夫作品コンテスト」発明工夫部門で、帝京大理工学部情報電子工学科(宇都宮市)の蓮田裕一(はすだゆういち)教授の研究室が最高賞の学会長賞に6年連続で輝いた。手すりや壁をブラシで除菌する自律型ロボットを開発。新型コロナウイルス対応で逼迫(ひっぱく)する医療現場での活用が期待される点などが評価された。

 本年度のコンテストには、全国の大学から5部門に計50点の応募があった。このうち発明工夫部門は10点。今月5日に審査結果が発表された。

 受賞メンバーは同学科4年星野捺貴(ほしのなつき)さん(22)、3年斎藤悠(さいとうゆう)さん(21)、2年菅谷光佑(すがやこうすけ)さん(20)の3人。作品名は「Handrail 拭き取れーる」で、病院や介護施設などでの利用を想定した。

 ロボットの全長は約1メートル。動線の色や反射光をセンサーが検知し、自律して移動。手すりに近づき、エアポンプの働きで消毒液を噴霧する。半円筒状のブラシ部分がモーターで開閉し、手すりを覆うようにして拭いていく。

 壁に付けたNFC(近距離無線通信)タグを読み取ると位置情報を認識する。ロボットの位置とカメラの映像を、離れた場所にあるパソコンなどに送信できるため、施設内の様子を観察する役割も担える。

 メンバーは開発前、市内の医療機関にアンケートを実施。「人が接触しやすい場所を、人員を割かずに除菌できると良い」という回答をヒントにした。

 コンテストに出品したロボットは「4号機」。機能を増やすほか、耐久性などの課題が見つかるたびに作り直したという。

 3人は「現場で使うことを考えないといけない。頭にあるアイデアを実現するのが大変だった」と振り返った。