落ち葉の中でひっそり咲くザゼンソウ

木道が整備された深津のザゼンソウ保全地

落ち葉の中でひっそり咲くザゼンソウ 木道が整備された深津のザゼンソウ保全地

 【鹿沼】市文化財保護審議会(國立恵俊(こくりつけいしゅん)会長)はこのほど、深津地区にある「深津のザゼンソウ群落」を天然記念物に指定した。県内の南限に近く標高も120メートルと最も低い地域にあり、市街地の近くでまとまった株数が自生していることが理由。市内の天然記念物は市指定12、県指定5となった。

 群落は東北道鹿沼インターチェンジの北東約700メートル、水田地帯の一角にあり、広さは約0・5ヘクタール。県営経営体育成基盤整備事業として造られた保全地で、木道も整備されている。地元自治会や深津環境保全部会が県版レッドリストの準絶滅危惧種ザゼンソウ保護のため、繁茂する草木の刈り払いやカサスゲの除去、湿地の管理、保全を行っているという。

 かつては1千株を確認したが、現在は約300株という。19日は木道沿いの落ち葉の中から数株が確認でき、暗茶色の覆いに包まれていた。

 同審議会の名塚史雄(なづかふみお)さん(87)は、保全地内で花が確認できるものに青色の目印を付け、数を確認。開花時期を迎えているが、「株数は減少しているようだ。やや遅れ、3月初めごろから見頃になるでしょう」と話した。