コロナ禍に伴う3年生の進路影響

 コロナ禍における高校3年生の進路選択を巡り、県内スポーツ強豪校の指導者の4分の1が「新型コロナウイルスの影響があった」と考えていることが、下野新聞社のアンケートで19日までに分かった。昨年の全国高校総体(インターハイ)夏季大会などの中止によって大学のスポーツ推薦を得るための実績が残せず、進路変更を余儀なくされた生徒がいたためだ。今春以降も大会の中止が続いた場合は現在の2年生にも影響が及ぶ可能性があるだけに、多くの指導者が不安を募らせている。

 アンケートは県高校体育連盟に専門部がある競技などで過去3年間(2018~20年)に全国大会に出場した選手を輩出した学校の指導者31競技、計100人を対象に今月上旬に実施し全員から回答を得た。新型コロナの進路選択への影響の有無を質問した他、3年生に特別なサポートやアドバイスをしたか、今後も大会の中止が続いた場合にどのような救済策が必要か、なども聞いた。

 進路選択で「影響があった」と答えたのは25人。このうち矢板中央サッカー部の高橋健二(たかはしけんじ)監督(52)は「大会の中止で夏までに実績を残せなかった。大学側のセレクションの中止もあり、進路の選択肢が狭まった」と具体的な事例を挙げ、作新学院硬式野球部の岩嶋敬一(いわしまひろかず)部長(58)は「練習や練習試合を制限されたことで競技力が向上しなかった」と回答。黒羽相撲部の益子邦浩(ましこくにひろ)監督(56)は「インターハイで実績をつくれず、進学から就職に切り替えた3年生もいた」と明かした。

 一方で「影響がなかった」と回答したのは67人。今市女子ホッケー部の長谷川彩(はせがわあや)監督(29)が挙げたように「2年までの競技実績で(大学に)受け入れてもらった」との理由が多数。国学院栃木男子柔道部の葭葉国士(よしばくにお)監督(45)は「大学とのつながりがあった」とこれまでの進学実績で培ってきた信頼関係の強さを強調した。