新型コロナウイルスのワクチン接種を受ける田中院長(左)=19日午後1時、国立病院機構宇都宮病院

 宇都宮市下岡本町の国立病院機構(NHO)宇都宮病院で19日、医療従事者を対象にした新型コロナウイルスのワクチン先行接種が始まった。栃木県内での接種は初めて。初日は手順確認などのため、医師や看護師ら6人が接種を受けた。25日からは同病院の職員約400人が計2回の接種を受ける。

 国による先行接種の対象は、本県では同病院のみ。米製薬大手ファイザーが開発したワクチン1セット(585人分)は18日朝、同病院に届き、ディープフリーザー(超低温冷凍庫)で保管している。

 医師らは体調などを記入した予診票を提出した後、1人ずつ接種を受けた。腕への筋肉注射で時間は数秒程度。「インフルエンザと同じ」「子どもでも受けられる」などと口々に感想を述べた。接種後は副反応が出た場合を想定し、15分ほど椅子に座り待機した。

 最初に接種を受けた田中孝昭(たなかたかあき)院長は「コロナの感染が少しでも早く収束するよう、県内の皆さんに打ってもらいたい」と話した。

 県内では先行接種に続き、3月中旬には医療従事者ら約6万6894人を対象にした県の優先接種が行われる見通し。

 また河野太郎行政改革担当相は19日の記者会見で、医療従事者向けのワクチンに関し47都道府県に当面、最大117万回分を配分すると発表した。本県分は1万6380回分となる。