市民農園オープンに向け、最終作業を行う手塚さん(右)

 【さくら】趣味や余暇で有機野菜作りを楽しんでもらおうと、大野地区に3月、市民農園「ハッピーファーム」がオープンする。農地所有者の会社員手塚信夫(てづかのぶお)さん(55)=那須塩原市一区町=が、市と協定を結び準備を進めてきた。手塚さんは「生計を立てる農業という選択ではなく、安全安心な野菜作りを中心とした農のある暮らしを提案できれば」と話している。

 住宅街の一角にある市民農園は全46区画。区画の広さは2種類で、18平方メートルが6区画、24平方メートルが40区画ある。1区画の利用料は18平方メートルが年1万9千円、24平方メートルが年2万6千円。割引基準も設定した。貸付期間は1年で、更新が可能。市外在住者にも開放する。

 特長は水道をはじめ小型耕運機、草刈り機、くわといった農機具が用意され、「手ぶら」で来園が可能なこと。農業未経験者でも、手塚さんによる講習(希望者)や助言を受けることで、有機野菜作りに挑戦できるという。初回の講習会は「ジャガイモの植え付け方」(受講料500円)で、オープン直後の3月6日に開催する。

 親の他界を機に農地を相続した手塚さん。農業の労力や経費などを考えると継続、維持は厳しいことを知り、代わりに有機、循環型の市民農園としての貸し出しに着目した。市農政課と貸し出しに関する協定を結んだ後、「特定農地貸付法」での利用を市農業委員会に申請した。

 「新型コロナウイルス禍の中、土や自然と触れ合うことが免疫力向上にもつながる」と手塚さん。初心者に対しても「『これでは駄目』という助言ではなく、自然サイクルの中でできる手だてをさまざまな選択肢の中から用意したい」と心強い。利用の申し込みは電話で先着順。見学会も開いている。(問)ハッピーファーム090・1053・8477。