稲刈り後に降った雨を一時的にためた水田。雨がやんだ後、排水口の小さな穴からゆっくりと排水する田んぼダムの仕組みが施されている(小山市提供)

 度重なる水害被害を受けた思川支流の豊穂川流域で、田んぼダムの普及が急速に進んでいる。小山市農村整備課によると、2019年度の設置面積は前年の3.5倍の186ヘクタール、設置箇所数は同4.7倍の855カ所になった。19年の台風19号の教訓から、農家の理解が進んだことが背景にあるとみられる。

 田んぼダムは、水田の排水流量を絞るだけの簡単な仕組みを排水口に設置し、豪雨を水田に一時的にためることによって浸水被害の軽減が期待できる。豊穂川流域の水田には推計で東京ドーム2.6杯分に相当する330万立方メートルの雨水を一時的に貯水できるとの試算がある。