2021年度宇都宮市一般会計当初予算案

 宇都宮市は15日、2021年度当初予算案を発表した。一般会計は20年度当初と比べ7・5%、160億円増の総額2290億円と過去最大になった。新型コロナウイルス対策や次世代型路面電車(LRT)整備が主な要因。安全・安心のまちづくりやネットワーク型コンパクトシティ(NCC)実現に向けた取り組みに重点を置いた。

 佐藤栄一(さとうえいいち)市長が「最も力を入れる」とした新型コロナ対策には128億9200万円を計上。うちワクチン接種の体制整備が31億円。PCR検査センターの運営、中小企業への資金融資、「ビジネスに係わるPCR等検査費助成」などの事業者支援にも取り組む。

 ゆいの杜(もり)小やクリーンセンター下田原の建設が完了するが、投資的経費は前年度比34億5千万円増の391億9100万円。71億3200万円増えたLRT整備事業費198億3千万円が押し上げた。

 新規事業では、NCCの核となるLRT整備に伴い、新・交通系ICカード「tota(トトラ)」やバスの上限運賃制度導入などに計1億7800万円を計上。運営主体が指定管理者に移る子どもの家事業に14億1800万円。

 安全・安心のまちづくりをけん引する総合的な治水・雨水対策は23億8800万円。内水ハザードマップ作成や自主防災活動への補償などで地域の防災力向上を目指す。

 歳入の柱となる市税は、新型コロナの影響で76億円減の847億300万円。市債は78億円増の238億5500万円。市税減少を補うため、市債のうち臨時財政対策債68億4千万円を充てる。市の貯金に当たる財政調整基金など3基金を計60億円取り崩し、21年度末の残高は計113億6400万円になる見通しだ。