市総合福祉センター北側にある避難用滑り台。各階の非常口から避難できる

滑る部分はローラー状になっている

オリオン通りのビルとビルの間にあるドア。小さいドアから細いドアまでさまざまだ

幅20センチ以下の細いドア。これは通り抜けは無理!

地面から50センチほどの高さにあるドア。用途が気になる~

市総合福祉センター北側にある避難用滑り台。各階の非常口から避難できる 滑る部分はローラー状になっている オリオン通りのビルとビルの間にあるドア。小さいドアから細いドアまでさまざまだ 幅20センチ以下の細いドア。これは通り抜けは無理! 地面から50センチほどの高さにあるドア。用途が気になる~

 街をブラブラしていると、見慣れた景色の中にふと見つけた不思議な光景。一度気が付くと、気になって仕方がない-。今回はそんな街なかの不思議スポットを発掘、調査してきた。

 まず向かったのは宇都宮市中央1丁目の市総合福祉センター。北側の駐車場から10階建ての施設を見上げると、らせん階段らしきものがある。でも、よ~く見ると、あれ? 階段じゃない!

■いざという時のため

 市総合福祉センターを所管する市保健福祉総務課によると、この設備は「避難用滑り台」。滑る部分がローラー状になっており、滑りながら避難する。

 センターは1991年に児童福祉施設として整備され、当時の建築基準法では4階以上の児童福祉施設は避難用の屋外傾斜路か非常用滑り台を設置することが定められていたという。同課の生駒優(いこますぐる)さん(33)は「小さい子や高齢者も安全に避難できるようになっています」と語る。

 全長は118・7メートルとなかなかの長さで、気になるのは滑り心地。センターでは年2回、避難訓練が行われており、使用したことがある市社会福祉協議会の課長長島昭佳(ながしまあきよし)さん(56)は「スピードは歩く速度ぐらい。傾斜がきつくないので怖くはなかったですね」と話す。市によると、30年間の歴史で緊急時の運用はないといい、これからも“幻の滑り台”であり続けてほしい。

■密集地ならではの...

 続いてはオリオン通り。アーケード下にビルが立ち並ぶ中、建物の間に妙に小さなドアや細いドアなど不思議なドアをたくさん見つけた。こ、これは…。

 宇都宮オリオン通り商店街振興組合に尋ねると、ドアが誕生したのは、現在の2代目アーケードが90年にできた時。「ビル同士の隙間から雨が吹き込むのを防ぐため、鉄板でふさいだ。ドアはその鉄板に設置したものです」と理事長の長島俊夫(ながしまとしお)さん(73)。また、シンボルロード東側のオリオン通り曲師町商業協同組合理事長の長谷川正(はせがわまさ)さん(73)は「曲師側のアーケードが25年ほど前にできた際、類焼防止という消防上の理由で設置したんです」という理由も教えてくれた。

 気になるドアの数は43個(まちなか記者調べ)。細いドアの一つを測ると、なんと20センチ以下だった。通り抜けは難しそうだが、ドアはそのスペースに応じて出入り口だけでなく、点検口や配管・物置スペースなどになっているという。たくさんのドアは、県都のビル密集地ならではの光景といえそうだ。

 見過ごしている不思議は、身近な所にまだまだあるかも。見つけた時のワクワク感、また味わいたいな。