職員の働きぶりに鋭い眼光を向ける、さんた

さんたの歩みを振り返る写真展

職員の働きぶりに鋭い眼光を向ける、さんた さんたの歩みを振り返る写真展

 宇都宮市上金井町の宇都宮動物園で飼われている猫の「さんた」が“猫園長”に就任して今月で7年目を迎えた。同園入り口に段ボール箱に入れて捨てられていたさんた。人気を呼び、「猫の恩返し」とばかりに来園者を集めている。同園は21日にお祝い会を開き、28日までさんたの歩みを振り返る写真を展示している。

 さんたが同園にやって来たのは、2013年12月25日。段ボール箱には「子どもが連れてきたが、家に犬がいるので飼えない」という内容の置き手紙が入っていた。

 園内を猫がうろつけば、病原菌を運んで動物たちの命を脅かしてしまうかもしれない。荒井賢治(あらいけんじ)園長(56)は飼うことに反対したが、職員の熊谷絵里奈(くまがいえりな)さん(34)らが「クリスマスに来たのも何かの縁」と説得。特別に迎え入れることになった。

 クリスマスの日に来たことから、さんたと名付けられ、14年2月に“猫園長”に就任。荒井園長の心配をよそに、動物たちがいる園内には入らず、同園入り口にある事務所の周りをパトロールして1日を過ごす。

 同園はツイッターやブログで活躍ぶりを発信し続けていることから、さんた目当ての来園者も多いという。

 写真展「猫園長が行く」は約50枚の写真でさんたの日常を紹介している。写真を見て初めて存在を知った同市、手塚崇(てづかたかし)さん(29)、桜子(さくらこ)さん(27)夫妻は「かわいい。会えるかな」と話していた。

 21日正午からのお祝い会では同園入り口のイベントスペースで好物などをさんたに贈る予定。荒井園長は「さんたのように捨てられる猫がいなくなるように、最後まで責任と覚悟を持って命に向き合ってほしい」と訴える。