江戸時代後期に活躍した宇都宮出身の儒学者蒲生君平(がもうくんぺい)(1768~1813年)が今年、生誕250年を迎える。郷土の偉人に光を当てようと、15日、宇都宮市で市民らによる記念事業実行委員会が設立総会を開く。市民参加型のイベントを県内各地で開催する計画だ。

 君平は新石(しんこく)町(現宇都宮市小幡1丁目)の油商の四男に生まれた。鹿沼の儒学者鈴木石橋(すずきせっきょう)らに学び、22歳で江戸に遊学。山本北山(やまもとほくざん)の奚疑塾(けいぎじゅく)に入門した。その後、学者として足利学校の復興に協力。各地の古墳を調査して「山陵志(さんりょうし)」を発刊し、荒廃した歴代天皇陵の修復に貢献した。

 「前方後円墳」の命名者として知られ、林子平(はやししへい)、高山彦九郎(たかやまひこくろう)とともに傑出した人物として「寛政の三奇人」と呼ばれる。

 生誕250年記念事業について、とちぎ未来大使で発起人代表の影山榑三雄(かげやまふみお)さんは「顕彰活動はこれまでも行われてきたが、まだ県民に広く認知されていない。君平を身近に感じてもらうため、市民参加型のイベントを県内各地で展開したい」と説明。

 記念事業は4月から秋にかけて実施する。