「withコロナ時代の社会的処方」をテーマに開かれたオンラインシンポジウム=11日午後

 医療や介護、福祉専門職らでつくる「在宅ケアネットワーク栃木」は11日、オンラインシンポジウム「withコロナ時代の社会的処方」を開いた。ビデオ会議アプリ「Zoom(ズーム)」を利用して全国の約300人が視聴し、医師らが患者の生活上の課題に着目して必要な地域資源につなぐ「社会的処方」に理解を深めた。

 大会長で宇都宮市医師会理事の村井邦彦(むらいくにひこ)さん(50)は孤立や貧困など「健康の社会的決定要因(SDH)」を見いだすための問診票の作成や福祉機関とのネットワークづくりなど同医師会の取り組みを報告。「社会的処方は文化だと思う。SDHの気付きが大事で、地域の皆さんと連携しながらパンデミック(世界的大流行)を超えて取り組んでいきたい」と訴えた。

 同市の宇都宮協立診療所の医師関口真紀(せきぐちまさのり)さん(65)は、困窮者の医療費を減免する無料低額診療事業や専門職らによる地域訪問活動について事例を交えて発表。「どの入り口から入っても支援につながるような、たくさんの入り口と支援のネットワークを地域につくりたい」と提案した。