作品に込めた思いを語る西平総合プロデューサー=10日午前、下野新聞社

 太平洋戦争末期の沖縄県警察部長で宇都宮市出身の荒井退造(あらいたいぞう)らの物語を舞台化した「島守のうた~あした天気にしておくれ~」の西平博人(にしひらひろと)総合プロデューサー(46)が10日、下野新聞社を訪れ、27日からオンライン配信する舞台の動画作品について「コロナ禍の今、あの時代の人々の勇気を伝えたい」と意気込みを語った。

 舞台は戦時下の沖縄に赴任した退造や、退造と共に県民の救済に尽力した島田叡(しまだあきら)同県知事らの姿を描く。2018、19年の沖縄公演に続き、20年に宇都宮市でも公演予定だったが、感染拡大で延期となった。

 そこで制作された動画作品は、「密」を避けるため舞台上だけでなく、無観客の客席や通路でも展開。それを1台のカメラがノーカットで追う手法を取った。退造の母校、宇都宮高の演劇部も出演しているという。

 「受け入れられるかの怖さもあるが、緊張感ある作品に仕上がった」と西平さん。退造を「自身の立場を超えて奔走し、沖縄のために戦ってくださった方」と評し、「戦争という困難に立ち向かった人々の物語だからこそ、今の時代に届けたかった」と力を込めた。

 動画の配信期間は27日~3月6日。上演時間は約1時間40分。チケットは1500円。期間中は何度でも視聴できる。(問)実行委員会事務局080・5372・7651。