月給32万円のサラリーマン世帯 「フクダ家」の1カ月の収入に例えると…

 栃木県の2021年度一般会計当初予算案を、県内の平均とされる月給32万円、年収480万円(ボーナスなど含む)のサラリーマン世帯の1カ月の収支に例えてみる。不要不急の「歳出」自粛に努めてきた「フクダ家」だが、毎月の支出は月給(県税収入や地方交付税など)を上回り、貯金(基金)の取り崩しや借金(県債)で賄う日々が続いている。

 県財政課の試算によると、フクダ家では32万円の月給のうち、31万8千円を教育費などの生活費(主な歳出)として使っている。さらにローンの返済(公債費)に3万7千円、兄弟への仕送り(市町村交付金)に1万9千円も必要で、家計の逼迫(ひっぱく)度合いは深刻だ。

 帳尻を合わせるため、貯金を月に1万円取り崩し、新たに4万5千円を借金する。貯金残高(基金残高)は215万5千円に減り、ローン残高(県債残高)は2463万7千円にまで積み上がっている。

 新興感染症(新型コロナウイルス感染症)や19年の豪雨災害(台風19号)など、予期せぬ事態も重なっている。急な出費も避けられず、お財布事情の「緊急事態」は今後もしばらく続きそうだ。