関係者のみで行ったお焚き上げ

【足利】江戸時代から300年以上続くとされる御厨神社(福富町)の伝統の神事「御筒粥(おつつがゆ)」が新型コロナウイルス感染拡大の影響で中止となり、同神社で17日、関係者がお焚(た)き上げの祭事のみを行った。

 神事は白装束姿の神主がかゆを炊いて農作物の出来を占う市指定民俗文化財。境内の大釜にコメや小豆、農作物に見立てたヨシの筒を入れて炊き、筒に入ったかゆの量で豊凶作を占う。かゆは家内安全や安産を願う来場者に人気で、神事の性質上密集を避けられないことから中止を決めた。

 この日は、神主や総代ら約10人で地域住民から預かった正月飾りや縁起物のお焚き上げを行った。昨年4月に県内最年少宮司となった小堀巧人(こぼりたくと)さん(26)が祝詞を読み上げ、参加者が玉串をささげた。

 市内24社を掛け持つ小堀宮司は「例年に比べお札を求める参拝客が多く、コロナ終息を願う人の強い思いを感じている。皆さんの無事を祈り、来年また伝統をつないでいきたい」と話していた。