「栃木魚応援プロジェクト」のPRチラシを手にする店主ら=5日午前、宇都宮市

 コロナ禍で苦しむ漁業者や市場関係者を支援しようと、宇都宮市内などの飲食店8店が「栃木魚応援プロジェクト」を始めた。海産物を使ったテークアウト商品を販売し、売り上げの一部を市場や漁師に還元する。感染拡大によって飲食店も経営に打撃を受けているが、「もっと厳しい状況にある仲間を支援したい」と立ち上がった。28日まで。

 プロジェクトには和・洋を問わず宇都宮市と壬生町、芳賀町の8店が参加する。8日から順次スタートし、「新鮮魚介のスパゲッティ」や「ばらちらし」「海鮮丼」など各店が考えた弁当を販売する。

 発起人となった黒潮鮨(くろしおずし)の小野惣也(おのそうや)社長(44)は「飲食店には支援金が支給されるが、漁業関係者の状況は厳しいと聞く。少しでも力になりたい」と語った。

 海産物は、宇都宮中央卸売市場の仲卸会社「米金水産」から仕入れる。同社は感染拡大の「第3波」によって、年明け以降の売り上げが例年の半分以下に落ち込んでいるという。主要取引先である外食業界での営業時間短縮や客足減少の影響を受けた。

 寺田広和(てらだひろかず)常務(56)は「取引先の漁師の中には、販路がなくなり漁に出られない人もいる。支援の輪が広がって励みになるはず」と話す。

 参加店は、米金水産が選んだ海産物を買い取るため、具材は日によって変わる。テークアウト商品が一つ売れるごとに、市場や漁業関係者の支援に300円を充てる。支援の方法は今後決めるという。販売数に限りがあるため、要予約。

 参加店は次の通り

 ▽宇都宮市 黒潮鮨御幸本店・西川田店、KitchenSasazuka、日本料理花ゆず、食堂酒場38HOUSE▽壬生町 日本料理旬香、割烹山水亭▽芳賀町 醸しDINING助さん