緊急事態宣言解除後も来客が少ない飲食店=8日午後6時35分、宇都宮市東宿郷2丁目

人通りがまばらな歓楽街=8日午後7時35分、宇都宮市東宿郷2丁目

緊急事態宣言解除後も来客が少ない飲食店=8日午後6時35分、宇都宮市東宿郷2丁目 人通りがまばらな歓楽街=8日午後7時35分、宇都宮市東宿郷2丁目

 緊急事態宣言が栃木県のみ解除となった8日、宇都宮市内の歓楽街では、臨時休業から1カ月ぶりに営業を再開する店があった。外出、会食の自粛ムードに大きな変化がみられない中、「新規オープンのつもりで」と前を向いた。一方で、短縮していた営業時間を午後9時までに緩和した店は「まだまだ我慢が続く」と、厳しい表情を崩さなかった。

 「まずは店を開けられたこと、お客さまを迎えられることが何よりうれしい」

 午後5時、宇都宮市の老舗バー「パイプのけむり池上町本店」店長の相葉渉(あいばわたる)さん(33)は店内を眺め、喜びをかみしめた。

 カクテルの街・宇都宮を代表する店の一つ。宣言の解除に合わせ、1カ月ぶりに営業を再開した。休業中も毎日のように問い合わせがあり、心苦しかったという。この日は、待ちわびていた常連客が足を運び、カウンターに久しぶりの笑顔が戻った。本来は午後10時~午前0時ごろに最もにぎわうが、午後9時までの営業。新型コロナの状況やお客の心情をくめば、「無理のない範囲で来てください」という言葉が自然と出る。「まだまだこれから。少しずつですね」

 一方、時短営業を続けてきたJR宇都宮駅東口近くの「365 GYOZA BAR東口店」。男性マネージャー(42)は「1時間緩和されても状況は変わらない。それでも店を開けないと、スタッフの意欲が保てない」と打ち明ける。

 コロナ禍の中、思い切って昨年11月にオープンしたばかり。滑り出しは順調だったが、感染「第3波」で急ブレーキ。午後5時~午前1時の営業時間を午後8時までに縮め、1月の客数は11月の1割に減った。

 この日は午後9時までの4時間で来店は数組だった。「この辺は比較的、大手企業に勤めるお客さまが多い。勤務先の会食ルールが緩和されない限り厳しいのでは」と見立てた。

 前日と変わらず、店舗前の人通りはまばら。寒風に背中を丸めながら、帰路を急ぐ人々の姿が目立った。