3周年を迎えたNPO法人「おともり」の代表理事田嶋さん(左)と副理事北林さん

 【足利】子育て世代の暮らしに役立つ無料情報紙を発行しているNPO法人「おともり」が、設立3周年を迎えた。市内で子育て中のママ記者6人が「地域を知り、楽しむ」目線で多彩な特集を組み、ファン層を拡大。代表理事田嶋美歩(たじまみほ)さん(41)は「地域の方との交流を楽しみながら続けてこられた。読んでるよ、という声が励みになる」と感謝している。

 同法人は2018年1月、出産後のキャリアアップ支援を目的に市内で開かれたライター、デザイン講座の受講生らで立ち上げた。田嶋さん以外は移住組で「慣れない土地に不安を感じているママも応援したい」と、同4月に情報紙を創刊した。

 情報紙はA3判八つ折り、両面カラー。読者アンケートを基に題材を決め、改良を加えながら年4回、1万部ずつを、市内をエリアに発行してきた。

 取り上げた特集は、焼き上がり時間に着目した市内23店舗分の食パンや、帰省時季に合わせた足利土産、子連れで行ける飲食店など。読み聞かせしたい絵本や親子で作れるレシピなど、定番企画も充実している。

 発刊趣旨を説明しながら地域を歩き、取材や広告交渉を続けてきた。3年目の昨年は新型コロナウイルス禍で店舗訪問を自粛する中、電話取材や写真提供を快諾してもらい、認知度向上を実感した。

 男子高生が手にする姿を見たり、親世代から「好評だから店に置きたい」といった声が届いたりすることもあり、読者層の広がりを感じている。

 広げたネットワークを基に、実験教室や母親向けヨガ教室など各種イベントも開催している。副理事の北林夏(きたばやしなつ)さん(41)は「自分たちが楽しめるものほど反響がいい。その感覚を大切に、長く続けていきたい」と話している。