池ノ森小の児童が発まとめた「水生生物の世界へ」

 【鹿沼】児童数わずか20人の池ノ森小が、2年前から取り組んでいる環境学習「いけいけ池たんけんたい」でタガメ、サシバなど環境省や県の絶滅危惧種(レッドデータ)の生物が地区内にたくさんいることを確かめた。本年度は水生生物を中心に学習し、「水生生物の世界へ」と題した手作りマップなどが1月の上都賀地区理科研究展覧会6年の部で最優秀賞に選ばれた。

 2019年4月に赴任した島一嘉(しまかずよし)校長(57)は、同地区の自然の豊かさを実感したという。「田んぼにホウネンエビがいて、タガメも飛んできた。校庭にはオオムラサキがいた」。同校の周囲はため池や田畑、平地林、小川などがあり、生き物の宝庫だった。

 早速、環境学習に取り組み、ルリボシカミキリやタイコウチなどを見つけた。「生態系の原点は水域」とし、本年度は水生生物に焦点を絞った。特に地区に多い、ため池が貴重な種を守っていると考え、観察に力を入れた。

 2年間で確認した絶滅危惧種、準絶滅危惧種は11。タガメ、オオムラサキをはじめ、トウキョウダルマガエル、ヒガシシマドジョウなど。貴重な種については校内にビオトープを設置した。また5、6年生の総合的な学習の一環として「池ノ森自然フォトコンテスト」を行い、景観、生命部門に分けて同地区の魅力を再確認した。

 理科研究展覧会には水生生物のマップや捕まえた生き物の割合、食物連鎖の表なども出品した。児童は「素晴らしい自然を大切にしたい」「水生生物の勉強ができた。池ノ森の環境を守っていきたい」などと感想を述べている。

 理科担当の広瀬章裕(ひろせあきひろ)教諭(57)は「児童は熱心に取り組んだ。地区の自然の豊かさを学び、興味を持ったことが大きい」と話した。