【小山】市消防本部は5日までに、2020年の火災と救急出動の件数をまとめた。火災は前年比16件減の35件で、桑絹町との合併で現在の市域となった1965年以来最少だった。ここ数年過去最多を更新していた救急出動は7年ぶりに減少し、前年比1177件減の7567件。同本部はいずれも新型コロナウイルス禍の影響があるとみている。

 火災の内訳は建物24件、車両5件、その他6件。主な出火元は電気機器4件、電灯などの配線3件、たばこ、放火やその疑いが各2件。死者数はゼロで、負傷者数は前年同数の7人だった。

 救急出動の内訳は、急病搬送が4988件と最多だったが、前年比約700人減となった。次いで転倒などの一般負傷962件、その他718件だった。

 同本部は新型コロナ感染対策が件数減の要因の一つと指摘。火災については「4月から実施した消防車両で感染防止を呼び掛ける巡回活動が、防災の注意喚起にもなった」。救急出動については「市民が感染防止策を徹底し、急病者が減ったのでは」とみている。

 田熊宣久(たぐまのりひさ)市消防署長は「件数は減ったものの、引き続き注意して生活してほしい」と呼び掛けた。