新型コロナウイルスワクチンの接種手順を確認する関係者=4日午後3時、真岡市田町

真岡市の集団接種会場イメージ

新型コロナウイルスワクチンの接種手順を確認する関係者=4日午後3時、真岡市田町 真岡市の集団接種会場イメージ

 真岡市が市スポーツ交流館を模擬会場に新型コロナウイルス感染症ワクチンの集団接種訓練を実施した4日、受け付けから退場まで一連の流れを見守った医療従事者などから「市民に分かりやすいように動線を矢印で明示したほうがいい」「保健室にストレッチャーが入らない」といった具体的な課題を指摘する声が相次いだ。市は視察した医師らの提言や参加した職員へのアンケートを踏まえ、改善点を把握し今春の本番に備える。

 芳賀郡市医師会の小川松夫(おがわまつお)会長ら医師2人、看護師役の市保健師ら運営スタッフ約20人と、高齢の接種対象者役の市職員約50人が参加し、2回にわたり全体の流れを確認した。

 「受け付けから予診票の記入、問診などの動線は、床に矢印となるテープなどを貼って市民に明示したほうがいい」。芳賀赤十字病院の本多正徳(ほんだまさのり)院長は、ワクチン接種後の経過観察のため市民が15~30分ほど待機するスペースについても「順調に接種が進むと、待機者があふれてしまうのではないか。密を避ける対策も必要だ」と指摘した。

 市健康増進課の保健師石崎浩子(いしざきひろこ)さんは「体調不良者役の職員を保健室に運んだ際、ベッドの間隔が狭くてストレッチャーが入らないと医師に指摘された。改善点はいろいろ出てくると思う」と振り返った。

 同課によると、市内のワクチン接種対象者は約7万9800人。このうち国が4月の接種開始を目指す65歳以上の高齢者は約2万1千人という。市は集団接種と共に、かかりつけ医による「個別接種」で対応できるよう同医師会などと協議を進める方針だ。

 小川会長は「医師会としてもできる限り協力したい」とした上で「ワクチンの供給時期が明確にならなければ体制も組めない」と国に注文を付ける。

 会場には真岡市議や自民党県議6人のほか、大田原と那須、市貝の3市町の担当者らも視察に訪れた。那須町の高内章(たかうちあきら)副町長は「職員の配置や接種対象者が退場するまでの時間を参考にしようと来た。町でも短時間に接種できるよう住民の誘導方法などを検討していきたい」と語った。