売買契約が破棄された旧境小跡地

 廃校となった那須烏山市の旧境小跡地の活用について、市と購入希望者の間で2020年7月に売買契約が行われたものの、同12月末までに金が支払われず、契約が破棄された。新型コロナウイルスの感染拡大が影響したとみられ、同小の跡地利用は振り出しに戻った形だ。今回の売買契約を巡っては、地元説明会を開かずに契約したことや所有権移転前に改修工事を許可したことなど、市の対応に市議や地元住民から批判の声が上がり、市側が釈明に追われた。

 市総務課によると、境小は08年の学校統廃合で廃校となった後、未利用財産の利活用のため、市が公売にかけていた。18年6月、市内の地域おこしなどを手掛けるNPO法人がカフェ運営など地域振興事業を行う拠点にしたいとして、市に市有財産売払申し出書を提出した。

 市は20年4月の売買契約締結に向け準備を進めていたが、新型コロナの影響で契約が延期に。その後、地元説明会の開催を条件に同7月1日、契約を締結した。売買価格は1640万円。同12月末までに全額が市に納付された時点で所有権が市から移る契約内容だったが、期限までに支払いはなかった。