なすべんを作った6施設の関係者ら

 【那須】町内の宿泊施設や飲食店などが地元の食材で作る幕の内弁当「那須の内弁当」(略称・なすべん)がこのほど、累計30万食を達成した。「なすべん」は2010年に販売が始まったご当地グルメ。先月25日には21年度版の新メニューも発表され、3月1日から町内の6施設で提供される。新型コロナウイルス禍にも対応するため、この夏にはテークアウトでの販売も予定している。

 なすべんは、観光施設や飲食店などでつくる「なすとらん倶楽部(くらぶ)」に所属する「那須の内弁当活性化協議会」が、地元食材をPRしようと始めた企画。各店や施設が毎年、那須和牛や地元産野菜などを使い、地元の「九尾の狐(きつね)伝説」にちなんで9品が入ったなすべんをそれぞれ開発している。

 新型コロナの影響で、本年度の販売食数は前年度比で半分以下の約1万食にとどまる見通しだ。そんな中でも昨年12月には累計30万食を達成。地元のリピーター客の利用が多かったといい、同協議会の鈴木和也(すずきかずや)会長(59)は「食で地域を元気にしたいという気持ちがより強くなった」と話す。

 21年度版のお披露目会は道の駅那須高原友愛の森のレストラン「なすとらん」で開かれ、参加した6施設がハンバーグやゆばのデザート、茶葉のおにぎりなど工夫を凝らしたさまざまなメニューを披露した。

 3月からは30万食達成を記念して、3施設でなすべんを食べた利用者を対象に、那須和牛1万円相当を抽選で贈るキャンペーンを実施。この夏には屋外でも弁当を楽しめるよう、各施設でテークアウトの準備も進めている。鈴木会長は「客のニーズに応えつつ、販売向上にもつながる。なすべんを広げるきっかけにしたい」と意気込む。

 なすべんは1日10~40食限定で、1食1500円。提供する6施設は瑞穂蔵(湯本新林)、なすとらん(高久乙)、ホテルエピナール那須(高久丙)、那須どうぶつ王国(大島)、与一(高久丙)、休暇村那須(湯本)。(問)同倶楽部0287・74・3607。